Official Weblog of BASEL, VANILLA, atelier BASEL, Paper moon, CALON.

各店舗における日々の出来事を、スタッフみんなで書き込んでいるブログです。 商品情報やイベント告知、社長のコラムなど、なんでもありで自由にお伝えしていきます。

« Home

上質なスタンダード 

2010年07月09日 金 | COLUMN

「ドライベルモットをください」

「オン・ザ・ロックでよろしいでしょうか?」

「はい」

 ・・・


「マルティニでご用意いたしました」


私のテーブルにグラスを置くその所作は、指先まで無駄ひとつ無いが、
緊張感を与えることも無く、とても、やわらかい心地よい空気で包んでくれた。


「オン・ザ・ロック」と聞き返す、その初老のサービスマン。


メニューブックを渡されるまでの、たったコレだけのやり取りで、、

今日のテーブルは心豊かな時間になるだろうという期待は、与えてくれた安心感によって確信へと変わった。


古いメルセデスのドアを閉めただけで感じるような上質な安心感、久しぶりに体感する年季の入った給仕だ。

その後、私のテーブルには若い女性と彼が交互に給仕してくれることになったが、、、


彼女も、姿勢がよく、活舌がよい。

スピード感があるが、絶対にせわしなくない。


彼はビロード(あえて言うならベッチン)のような、彼女は上質なリネンを思わせるような肌触りの良い空気感を漂わせている。


そしてサービスに何ひとつノイズが無い。


どうしたら、こんな教育が出来るのだろうか・・・・

アクセルを踏むか踏まないかの僅かのテンションに、即座に反応する速さは、キャブレターエンジンそのもののレスポンスだ。

そして、どっしりと重厚でやわらかいタッチ。


こんな、上質なスタンダードな接客がとても心地よい。


夜景が見えるわけでも、サプライズな仕掛けがあるわけでも無い。


現代に失われつつある、大切な何かを感じることが出来る心地よい時間だった。


LA BRASSERIE 

通いたくなる本当にいい店。


フランクロイドライトの建物の中でこのサービスを受けたら、どんなにすばらしかったことだろう。。。

セピア色に包まれた上質な時間。


好きだな、、このような上質なスタンダード。

失われないで、大切に守られて欲しい。


創業120年の歴史の重さを感じた、帝国ホテル。


J.WATANABE

トラックバックURL

http://www.basel.co.jp/blog/mt-tb.cgi/188

コメントを投稿

画像認証(必須): 投稿ボタンをクリックする前に、下の画像に表示されている文字を入力してください。